はい、どうもこんにちは。NINOです。
本日はちょっと時間に余裕があったため大学の図書室で「
おくりびと」を見ました。
本作品、おくりびとは2008年の日本映画で、第81回アカデミー外国語映画賞、第32回日本アカデミー賞を受賞している作品です。
舞台は山形ということで、実際生まれてから山形にすんでいるNINOとしてはなんとなく感慨深いですね。
監督は滝田洋二郎という方。「
陰陽師」などが有名作品のようです。舞台は山形の酒田市らしいですが、出てくる風景がなだらかでいかにも山形でなだらか!
ちょっと内容に抵触してしまうんですが、とある登場人物の台詞「生き物は生き物を食って生きてる。どうせ食べるならうまい方が良い」という台詞があるんですが(ちょっとうろおぼえですが)、その言葉の通り、納棺士という、「死人を送る人」の映画でありながら食事描写がやたらおいしそうです。やはり、どういう状況でも食べ物は美味しい方が良いんでしょうね。
この映画の脚本をしている小山薫堂という方は実は私の大学で教授をしていたりします。(残念ながら私は講義をとっていませんorz)
脚本家という仕事はやってることはなんとなくわかるけれど、脚本って実際どんなもんよ?と考えた私は早速得意のウィキペディア調べをしました。
脚本
脚本では文学的表現や美文は要求されない。脚本によって実現されるべき映像やシーンを思い浮かべ、その見たままを書き写したような映像描写がよいとされ る。ただしラジオやテレビ、映画などのメディアによって、そのメディアの特質や慣習に従った一定のフォーマットが推奨、または必須とされる場合がある。(ウィキペディア調べ)
はい。まぁイメージ通りだったんですが、映画というものの描写なども文章にまとめちゃう仕事、と考えると凄い仕事ですね。ロケ地で文章を書くのでしょうか?ちょっとそこはわかりませんが本当に作品を知り尽くしている仕事のようです。
例によってあらすじに行きます。
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東京でチェロ奏者をしていた小林大吾は、突然所属していた楽団の解散で職を失い、途方に暮れていた。
自分の腕では他の楽団には行けないだろうという現実に押しつぶされそうになっていた大吾は、妻である美香に自分の実家である山形に行こうと告げる。
仕事で使っていた高額のチェロを売り払い、亡き母が遺してくれた家で新たな生活が始まる。
そこで新聞に入っていたとある求人広告を見つける。
「安らかな旅の御手伝い・給料が高い・わずかな勤務時間」と書いてあった求人元に大吾が訪れ、成り行きで面接に合格してしまう。その後に広告は誤植であり、「安らかな旅立ちの御手伝い」をする仕事、「納棺士」の仕事についての求人だった事が告げられるのだった。
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ちょっと要素が多すぎますかね。あらすじ書きは本当に難しいです。
感想ですが、上記にもあるんですが、舞台がなじみ深いような、どこもかしこも似たような山形の田舎そのものでした。山形弁に癒されます。
ちょこちょこコミカル調な演出も入ってきますが、基本的には人の死を扱っている事もあり、シリアスです。主人公である大吾の、夢を捨ててからの新しい生き方がメインになっています。
どんな家でも家族愛はあり、色々な別れの悲しみがある、ということが見ていて痛いほど伝わります。
手に入れたものを失う、持っていたものを失う、今まで当然だったものを失くしてしまうのは、いつ、どんなときでも本当に悲しいものだと、当然ながら感じました。
また職業差別のような描写もあったりして、見ていて胸が痛くなりますね。
その人はどんな人生を送っていたのか、というのを考えながら見ると一層深く感情移入できるのではないでしょうか。
個人的に終わり方がちょっと不満だったのですが、色々考えさせられる、なんだかんだ言って感動作でした。3回くらい泣きました。最近涙腺が緩いなあ・・・
それでは今回はこの辺で。
皆様良い夜を。
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